週末

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃の週末のレビュー・感想・評価

4.5
怪獣登場シーンは全て主人公の妄想という異色すぎる「ゴジラ」シリーズ第10作。いじめられっ子の少年・一郎が、空想の世界「怪獣島」でミニラとの交流を経て逞しく育っていく。

もはや怪獣映画なのか疑問だけど…子どもの成長ものとしては割と好き。怪獣に自分を重ねて強くなれた子どもって多いだろうし。引いてはフィクションから生きる力をもらうって事だしね。怪獣映画と子どもの関係をメタ的にうまく描けてるんじゃないだろうか。

天本英世演じる隣人が良かった。おもちゃコンサルタント(何それ)のおじさんで、鍵っ子の一郎を優しく見守る存在。一緒にすき焼き食うシーンが温けぇのよ…「この人はこういう時にすき焼きを食べる人なんだ」っていうね。死神博士以外で初めてちゃんと天本英世を認識した。

怪獣シーンは新怪獣ガバラ(いじめっ子のメタファー)が出る場面以外は『南海の大決闘』『ゴジラの息子』の使い回し多数。登場怪獣がエビラ、カマキラス、大鷲、マンダ、ゴロザウルスという渋すぎるチョイスで笑った。「オール怪獣」と銘打ってるのだからラドン、モスラ、キングギドラあたりは出て欲しかったな!

それにしても相変わらずゴジラはスパルタ教育だったけど、ミニラがガバラを気絶させた際にミニラに近寄りがてらガバラを蹴飛ばしてて笑った。ホントは手出したかったんだなwやったぜベイビー!
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