おりょうSNK

ブルースチールのおりょうSNKのレビュー・感想・評価

ブルースチール(1990年製作の映画)
5.0
フェティッシュなタイトルバックに萌え。

「ブルー・スチール」
BLUE STEEL
1990年 アメリカ 101分
U-NEXT鑑賞

拳銃(ブルー・スチール)の局部アップ。その機能美に萌えるタイトルバック。画面を埋め尽くす巨大フォントでタイトル、ドーン!

車内を撮るとき窓の向こう側に必ず光を置く。タクシーの中、張り込み中の覆面パト。

逃げる犯人がNYの車列に飛び出す。追う主人公も車列に飛び出す。強い印象を残すカット。

なんか分からないけど新しい感覚を持った監督が現れたなと思った日から33年ぶりに鑑賞。この2年後に「ハートブルー」だったのか。「ストレンジ・デイズ」も好き。

新任警官ジェイミー・リー・カーティスが、スーパーマーケットを襲った強盗に遭遇。こんなありきたりなオープニングでありながら、サスペンスの見せ方がうまいのがキャスリン・ビグロー。スタイリッシュと称されることがあるかもだけど、映画的な映像を見せてくれる人だと感じてる。
と言いつつ、「ハート・ロッカー」が退屈だったのでそれ以降観てないや…そもそも「ニア・ダーク」観てないのは映画好きとしてどうかと思う。

「大逆転」から6年後のジェイミー・リー・カーティス(ジェイミーなどと略さない、令和でも)の特殊顔面が放つ魅力とビグロー(こっちはめんどくさいので略)の画力で一気に見れるし、お話もなかなか狂ってる。

あのスーパーマーケットに客としており、メーガン・ターナー(ジェイミー・リー・カーティス)の強さを目の当たりにしたストレスフルな証券マン。強盗が落とした銃を拾ったことで、威力を手に入れてイカれてしまい、銃弾に彼女の名前を刻んで連続殺人に手を染めるサイコ野郎ぶり。

メーガンもまた、拳銃の威力に魅せられた警官。母に暴力をはたらいていた父への反発か?
配属初日から、その後も、ちょっとやり過ぎだろと誰もが思うぐらいに銃をぶっ放す。殺人犯との違いはバッジを持ってるかどうかだけ。これ、ダーティ・ハリーであり、マックス・ロカタンスキである。

後半の銃撃戦の甘さは大目に見て、「ハート・ロッカー」以降を課題作へリストイン。
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