ワニは窒息する
ほとんど会話のないこの映画で、
印象に残るのは
部屋の中と雪景色のドライブとまた部屋の中。
エヴァにとって新世界はアメリカのようだけど、
ハンガリー移民としてアメリカに染まろうとするウィリーにとって
ある意味、エヴァのようにアイデンティティを強く持つ彼女が新世界そのもの。
"これがアメリカ流だぜ"
一年後に出会った彼らは
何も変わっておらず、何しに来たのかといえば
何もしに来ていない。
雪の中、何も起こらずただ暇をつぶす。
"俺たちはエヴァのなんなんだ?"
ある意味エディが1番素直(笑)
自分の枠組みを意識してない人は
知らぬが仏
思いつきでパラダイスに向かうも
いつもの賭博をし、
またエヴァは部屋の中。
気怠い掃除機のような空気と
煙草とジェイ・ホーキンス
アメリカ映画の金字塔と呼ばれるこの作品はstrangerに
"アメリカ流"を示しているの?
そこにはparadiseなんかより
ずっとラッキーなことが溢れているはず
年下のちょっと生意気なませた女の子と
ワイルドヤンキー男の子みたいな大人の男
この組み合わせって
何が起こるかわからなくておもしろい
まぁ何も起こらないんだけど