ストレンジャー・ザン・パラダイスの潤也のレビュー・感想・評価

開始5分で当時のニューヨークの空気が漂った。何十年後の匂いだろう。ジム・ジャームッシュの独特の間の取り方はコーヒー&シガレットに最近のパターソンを見てもこの頃からなんだと。

はっきり言って、何が言いたいのかは自分にはあまりわからない。含みのありそうな長回しには意味もなく、カットが入るまでの役者の緊張感とは違って、まるで違う時間軸であった話をぶつ切りにしたみたい。結局は人の気持ちはすれ違い続けていくのだというのが自分の中の及第点。パラダイスではなく桃源郷を、理想よりも日常が一番美しいのかなと。