ウォン•カーウァイ作品って単にムーディーって文脈以外であまり語られない気がするんですが、この作品とか『華様年花』なんかを観てると、なるほど、そこから外れた評価をする必要なんてまるで感じられませんね。
まさに欲望剥き出しで脈絡もない様な脚本と構成なのに,なぜ魅せ方だけでこうも好印象な映画に仕立て上げられるのか…
こんなに事後を美しく画面におさめられる監督って本当に指折りだと思います。
耽美主義的、もといエモい映画って、こういう作品のことを言うのだと思います。
力業に見えて、繊細でとても切ない。
もし映画監督になれるんならこんな作品を撮ってみたいものです…