映画の海

欲望の翼の映画の海のレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
3.5
よくあるどうしようもない男と、何故かどうしようもない男にどうしようもなく惹かれる女たちのどうしようない物語なのに、王家衛が撮ると良い感じに仕上がってしまう。
他の映画なら鳥肌が立ちそうなキザ過ぎるセリフも王家衛が撮ると絵になってしまう。
人物にグッと寄った印象的な絵、カメラのボケを生かした対比、対角線や奥行きのある映像、とにかく構図が美しい。
服も音楽も小道具も場所もお洒落。
映像と役者とセットが素晴らしいと物語が薄っぺらでもこんなにカッコよくなってしまうのだ。
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