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ALWAYS 三丁目の夕日’64のshineofcinemaのネタバレレビュー・内容・結末

ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

面白さ0.9
構成0.9
展開の速さ0.9
音楽0.9
演技力1.0
三丁目の夕日の三作目にあたるこの映画。3丁目の夕日は家族愛が一つのテーマであるが、この映画は前作以上に家族愛が表現されていたと思われる。星野六子の結婚や茶川竜之介の父の死、茶川竜之介の息子の漫画家への道など様々な展開があった。特に上手く表現されているシーンとして、茶川竜之介は漫画家を目指すと言ったとき父親から勘当される。しかしそれは漫画家になって欲しくなかったからではなかった。漫画家になるというのは単純なことではない、だから父親である自分が甘くしてしまっては息子の為にはならないと思い家から追い出した。苦渋の決断であったであろう。父親の葬式でそれが明らかになる。茶川竜之介がかつて使っていた部屋は今までのままでそこには自分が書いた漫画がずらりと並んでいた。父親が大事にとって置いたのだ。それだけではない。漫画一つ一つに「よくやった」や「ここしっかり」などコメントが記されていた。それを見た茶川竜之介は泣き崩れる。ここが一番の感動シーンである。またそれは茶川竜之介息子にも受け継がれる。茶川竜之介の息子は大学受験を目指しているはずであった。しかし、実は漫画家になるために漫画を書いていたのだった。しかも父親から連載許可まで奪っていた。これに父親である茶川竜之介は怒りを示した。それは今まで自分に嘘をついていたことからではあるが、父親として息子の夢を尊重したいという思いもあったことから息子を家から追い出した。自分の父親がしたように…。今回の作品は家族のつながりを意識させる作品だと思う。
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