パイカルは美味しいのか

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのパイカルは美味しいのかのレビュー・感想・評価

4.7
初見時は9では無く、まさにQ。
??? で非常に衝撃を受けました。
(あまり良い意味で無く)

手のひら返しと、暗い映像。
色々事情があるとはいえ、大局を見ずに感情だけに任せた行動すると、
時には自身だけでなく社会にカタストロフィーをもたらす、のかしら。

このシリーズはテレ東時代の深夜の再放送からの参戦ですが、ドラマ部分も、キャラも、背景画も、メカも、素晴らしいサントラも、予告編も、回収しない謎も、イデオンみたいなドラマ最終回も… 全てが濃い。
おまけにドラマの前日譚も壮大過ぎるわ、作品によって話が変わるわで、濃度はもはやマキシマムザホルモン。 あまりに濃すぎて、このシリーズを触れた人達は、実は1人1人全員違う感想になってるのではないかと思ったり。
(たぶん本当)

それに乗っかって、2回目観た感想。
メチャメチャ面白かったです。

たぶん、衝撃の内容は既にインプットされてるので、落ち着いて観れたのでしょう。作画のクオリティは超A級、ホントに素晴らしいです。戦闘シーンは文句無し。暗い質感も慣れれば味なのか、寂れたNERVの建屋がなんか良さげに見えてきました。ピアノシーンに至っては、部屋もピアノも二人も、全てがソービューティフォウ。
あと変態的には、AAAヴンダーとか言う新しい母船。観たことも無い(いや、一度観たのか)超個性的造形の船体が大空を移動する様子を、接近して前から後ろへとゆっくり見せる画はまさに、SWのスターデストロイヤー。異形の船だからこそ余計に圧倒されます。

話もなんか、今までで一番新鮮で、初見時の胸糞はどこへやら、何ならむしろ、このままの路線でこの後も行って欲しいくらい。
(絶対無理でしょうけど…)

次回作も信頼してます。
(ホントはシンウルトラマンも監督して欲しかった…)