のっけからシンジは人類を滅ぼしかけた犯罪者扱い。「あなたはもう何もしないで」って、行きなさい！って言ったのミサトさんでしょう？？まあでも、14年の間に、人々の中に悲しみや苦労や行き場のない恨みが積み重なってしまっているから、そしてミサトさん自身の中にも積み重なっているから、きっとその反応しかできない。たぶん、皆、シンジも運命を仕組まれた被害者であること、彼をしてニアサードを起こさせてしまったのは大人たちの責任でもあること、は分かっている。だから、ミサトさんはDSSチョーカーを起動できなかったし、ブンダー乗組員は怒りを押し殺すしかなかった。
一方のシンジは、綾波を自分の意志で助け出したところが記憶の最後だから、妙に自信がついている。悲しいかな、「僕はエヴァに乗らなくていいんですか！？」なんて言うほどに。そして、自分に行き場のない憎しみをぶつけられ、困惑し、世界を滅ぼしかけた事実を知り、勢い余ってフォースを起こしかけ、最後は気力を失った廃人となる。いや、そりゃあそうなるって・・・。アスカは、シンジが自分のことを助けずに綾波は助けたこと、そのまま世界をめちゃくちゃにして二人で初号機の中で眠っていたことを14年間も我慢していたから、シンジを蹴っ飛ばしたくなるのも当然。それでも、最後は引きずり出して助けてあげる優しさ。
No matter how many years pass, you're still the same old annoying brat.
