君子

強奪のトライアングルの君子のレビュー・感想・評価

強奪のトライアングル(2007年製作の映画)
4.0
3人の監督それぞれが、前の監督が撮ったものを観てから、それに続くストーリーを考え、30分ずつ、同予算で監督したリレー形式の作品。最初がツイ・ハーク、真ん中がリンゴ・ラム、最後がジョニー・トーだそう。

前半は、はたして後からこの設定はどう効いてくるんだろうとハラハラしながら見入ってしまう。
真ん中はアクションあり、男女間の三角関係感もあり、で見応え十分。
最後はちょっとおふざけ感強め。ラム・シュが出てくることでトー監督らしい感じになって、全体の雰囲気は気味悪いのに、やってることは喜劇っぽい。劇場でもちょっと笑いが起こってた。

終わり方は、好みですが、こういう香港映画って私的には良い方向で終わることが少ない(=因果応報みたいな感じ)と思っていたので、今回はそうではなく、“教訓”くらいの感じ(ホラー風だけど笑)で終わってくれて嬉しかった。

こういう試み自体、あまり見かけないのでおもしろい試みだと思う。

「コンシェンス 裏切りの炎」と2本立て。
君子

君子