このレビューはネタバレを含みます
サウナ、サウナ、サウナ。
重要な話も、結構、サウナ。
これって、リアルだったのかな?
全体として、「三島事件に至る内幕もの」、といった感じで、三島のその他の活動は、ばっさり、触れていない。
そのため、行動の動機は、「映画内では」シンプルで、わかりやすくなったけれど、その反面、ホントにそれでいいのかなぁ、という気もした。
富士のすすき野原は、「暁の寺」を想起させるとはいえ、政治オンリーのこの解釈が定着しちゃうと、ちょっと違うような感じもするしなぁ。
出番は少ないけれど、寺島しのぶが、さすが、雰囲気が出ていて、印象的。
当日のバタバタな凄惨さも排除されて、たんたんと作戦がすすんだように描かれている上、事件直後のゴタゴタの描写もなく、一気に五年も経ってややびっくり。
「政治の季節」の終焉は、感じました。