イランの監督アッバス・キアロスタミが東京を舞台に撮った傑作。こいつはビックリだぜ。
この映画、ジャンプカットをあまり多用しない。カットは割れるけどシーン自体はリアルタイムで進むようになっている場面が多い。
そこにキャラクターの感情とそれぞれの「嘘」が仕込まれるため、何気ないシーンでも妙な緊張感がある。次に何が起きるのか予想ができない。そこが面白い。
交わされている会話そのものは大したものじゃないかもだけど、よくある長回しダラダラ会話のように見えて、きちんとカットも割ってるし、アドリブっぽいけど実際にはちゃんと脚本も練られているという気の利いたディレクション。
キアロスタミ監督、流石だぜ。