よもよもよもこ

祈り サムシンググレートとの対話のよもよもよもこのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

友人からお知らせ頂き見てみました。

村上和雄さんはじめ登場する方の語りはとても興味深いものでした。
まずは「遺伝子自体は過去の記録」にすぎず、400~500の「遺伝子は常に変動」していて「考え方や感じ方でONになったりOFFになったり」するということ。笑いやポジティブな心はよい遺伝子をONにするし、ネガティブな感情は逆になるという話。自分の内部だけでなく、外部にもその感情は見えない分泌を放出し、祈りが遠くの他人の治癒に役立つというデータも。

また、「自己と他者を線引きするのは時代遅れ」であり、「あらゆるものの独立性を証明することはむつかしく」、自然も宇宙もつながっている、「人間の進化はそう理解する時代になってきている」とも。世にいうスピリチャル寄りではないけれど、こうした話は妙に納得するところがある。汚染水、海に出したらあかんで。(人間が理解してることなんて本当に本当に一握り。どこでどうつながってるかわからない。)というわけで処理に困るものは生み出さないことが今後は必須だよな。

「振動で通じ合う60兆個の細胞で人間はできている。と同時に、1人の人間は人類を構成する1つの細胞ともいえる」「人間の進化はそう理解する時代に来ている」

先日亡くなられた村上和雄さんは21世紀は日本の出番だ、出番であってほしいと。「いただきます」「もったいない」「ありがとう(有難し)」
どれも訳せない、日本独自の伝統から生まれた言葉。自然とともに歩んできた日本が尊敬される国になってほしい、と。最近は日本の遅れが指摘されがちでうんざりしてたけど、日本人として改めてそうしたことを誇りに思える気がした。

今後の研究として「魂と遺伝子」をあげていたが、それはどこまで進んでいたのか。村上和雄さんの遺志を継ぐ研究者の話があればぜひ聞いてみたい。

内容や構成はとてもよかったけれど、音楽好きとしては選曲や入れるタイミングがちょっと好きではなかったので少しスコア辛めですが、見てよかった映画でした。