アモット

アシュラのアモットのレビュー・感想・評価

アシュラ(2012年製作の映画)
4.0
人の内に獣がいる。
時代は移れどこの本質こそが宗教の本質。

なんたって原作が少年マガジンだぜ。
当時の少年はさぞ面食らったべ!
てか、これを掲載した編集部も凄いがこれを描いた秋山ジョージ!
凄すぎる!

貴族から武家へと移り変わる時代に起きた壮絶な飢饉。
人を食うことにギリギリまで理性を保ち続ける、それでも生きる本能に抗えず口にしてしまうことに誰が責められるものか。

それをお坊さんとアシュラが体現する壮絶な物語だった。


なのに、
なのに、
エンドロールの歌で僕はすっかり現実世界に戻されてため息が出てしまっただよ。
ぶち壊しも甚だしい。
返せ!返せ!
吊り橋のシーンで少し涙ぐんでしまったあの僕の想いを!
アモット

アモット