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コンフィデンスマン ある詐欺師の男のoden8のレビュー・感想・評価

2.6
サミュエル·L·ジャクソン氏の渋さを持ってしても…評価し難い作品。
これは詐欺映画であって、詐欺映画じゃないような。詐欺の面白さが描かれているというよりかは…因果応報とその輪廻からの脱出が描かれているのかな。
だとしたら、テーマの割には物語の濃度が薄っぺらいと感じちゃうよねん。
無理くりにも、この尺で上っ面は描ききったのは凄いのか?とも感じなくもないけど…なんかちゃう。

詐欺映画の醍醐味であるイニシアティブの取り方。それがあまりにも強引で稚拙なの。だからか、ドキドキ感と裏切りに欠けるのかな。
仮に描きたかったのが、冒頭に挙げたことであったとしても。そこの葛藤の描き方にも、やや疑問符が。

"人は変われないのか?"
過ちを犯した人は、その代償を償い続けなければいけない。その代償が足枷となり、元の場所に引き摺りもどされる。
オレは償ったから…オレは変わったんだ。それは、あくまでも自分への誤魔化しでしかなく。本質的な"変わる"には程遠いのか。変わる為には、自分の犯した過ちを認め。過ちの輪廻を、自らの行動で断ち切らねばならない。
人はそう簡単には、変われない。でも、変わることができないわけではない。

Cast(役者·キャラ) 3
Story(物語) 2.5
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 2.5
Acoustic (音) 2.5
22-480
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