Jun

推理作家ポー 最期の5日間のJunのレビュー・感想・評価

推理作家ポー 最期の5日間(2012年製作の映画)
3.8
映画全体の暗さがエドガー・アラン・ポーの持つイメージや作風と合致していて好ましく、実話に着想を得た大胆な脚本は面白い。だけれども犯人が用意した筋立てを警視と共に追い掛けることに終始する点はミステリーとしての魅力を貶めてしまっている。犯人が明かされても、あーそっちかくらいの印象で大きな驚きはなく。もっと推理を全面に押し出した展開にしても良かったのではないだろうか。

多少の不満はあれど、有名作家の最期に迫るアプローチとしては興味深い1作だ。舞台を移しての幕切れは洒落ていて良かった。
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