イランで米国人狩りが行なわれ、大使館が襲撃される。6人の外交官が辛くも大使館から脱出するが見つかるのは時間の問題。そこでCIAの人質救出プロが考えたのが、偽映画大作戦だった。6人を映画の偽クルーとしてイラン脱出をはかるが…
これはおもしろい、じゃなくすごかった。主人公がイランへ飛んだあたりからずっとヒヤヒヤして手が汗ばんでた。特にラストは圧巻。気づいたら息とめてみていた。
これが実話なんてすごい。ちょっと信じられない。
この映画をみて、イラン人はクレーンで捕虜を首吊りにしたり正直残虐である。しかし、イランの人たちをあんなに苛烈にした原因が存在したのを忘れてはだめだ。この映画からは、米国人がイラン人に虐げられるシーンがあるにも関わらず反イランの雰囲気がない。それはきっとこの事件の全貌が、ただの米イラン対立でなく、「いったい自分たちはどうすればいいんだ！」という生身の人間たちの苦しくてやり場のない怒りがぶつかりあう「真実の映画」だからなんだろう。
それにしても、実在した本人たちの写真がエンドロールにでるが、役者さんのそっくり度はんぱないです。
