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アルゴのKのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
1.5
アメリカによって踊らされる国イラン。
自国の利益しか考えない、アメリカの外交政策。

イランの反米体制が出来たのは、アメリカがクーデターを起こさせたことが原因なのに、テヘランの街並みでクレーンで処刑されている人のシーンとか、バザールでのイラン人の荒絡みなど、彼らを野蛮に見せるような仕掛けがちりばめられていて、イランvsアメリカの問題のポイントをそらしているように見える。

米大使館職員をスパイと言って人質にするのは確かに間違っているけど、石油のために自分に都合の良い王政を作って、それ以上の数のイラン国民を貧困とカオスに陥し入れたアメリカの罪の方がはるかに重いことをもっと多くの人に知ってほしい。

アルゴ作戦によって、何も根本の解決はなされていない。

こういう切り取り方をするから、イスラム教の国が野蛮とかいうイメージがつくんだと思う。しかもリアル感満載で。

映画にはジャーナリズムができないことをしてほしい。
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