NAOKO

009 RE:CYBORGのNAOKOのレビュー・感想・評価

009 RE:CYBORG(2012年製作の映画)
3.2
改めて観たら結構面白かった。
最初は不満しかなかったキャラデザも観始めれば気にならないし、それぞれの能力の映像表現もカッコイイ。
随所に見られる原作へのオマージュも胸が熱くなる。

元は昭和の作品『サイボーグ009』の世界観を現代に置き換える、という点では、かなりスムーズに上手いことやれていると思う。
性欲丸出しで迫ってくるフランソワーズや、張々湖とギルモア博士の商標権を巡る訴訟問題など、やや生々しすぎ…!な所もチラホラ(笑)


神や天使を扱った、かなり宗教的なテーマも面白い。
なのに最後の最後で、それらの話を全てブン投げてしまうのが残念…。
話が宗教的になりすぎる事、ただの原作の焼き直しになる事を避けた結果、すごく中途半端になってしまった感が否めない。
深い事言おうとして、実際は薄っぺらい事しか言えてないような。本当に残念な終わり方。
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