風来坊

ドラゴン・アイズの風来坊のレビュー・感想・評価

ドラゴン・アイズ(2012年製作の映画)
2.5
街を牛耳るギャング団と戦うアジア系の男の活躍を描いたアクション映画。

ヒップホップと中華の融合はジェット・リーの「ロミオマストダイ」に若干雰囲気は似ている感じです。しかし疾走感も無く、主役のカン・リーはジェット・リーほどの華もないのであくまで雰囲気だけと言った感じ。

テンポは悪いし主人公がなぜギャング団を相手にするのかという説明は小出しだし説明足りないわで、イマイチ物語に入り込めません。格闘アクションに関しては「ユニヴァーサルソルジャー殺戮の黙示録」などを監督したジョン・ハイアムズなので格闘アクションの見せ方は上手く面白い。ただスローモーションがムダに多い気もしますが。

ジャン・クロード・ヴァンダムはジョン・ハイアムズ監督とのユニヴァーサルソルジャー繋がりと、監督の父のピーター・ハイアムズにお世話になった繋がりの友情出演的な役回りなのでヴァンダムの活躍を目的にすると肩透かしでしょう。それにしてもハイアムズ親子はヴァンダムとの仕事が多いですね。

登場人物達にあだ名を付けたり、ギャング団達の内輪揉めだったり、主人公の過去を思わせ振りで描いたりと、シンプルな男とギャング団との対決にしない工夫は見られますがそれが逆にスピード感を阻害している感じです。なんと言っても主人公が魅力的に映らないのはネックでしたね。結末も強引でうーんという感じ。

しかしながらラストバトルはそれなりに迫力のある格闘を中心としたアクションシーンが展開されるので、アクション好きな私としては良かったです。なぜいちいちギャング団が律儀にタイマン仕掛けてくるんだというツッコミは入れたいですが(^_^;)
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