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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオのmmのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

全く前情報無しで観るのがおすすめ。
何度も繰り返し観るくらい良かった。

木漏れ日の下でマックスがナンシーを慰めて抱きしめるシーンが印象的だった。
これから殺人が起こる場所なのに、鮮やかな花に彩られてキラキラ輝いて見えるのは、大好きなママが居るこの場所こそがマックスにとっては夢のような楽園だったからだと思う。

冒頭の映画鑑賞会の際にママが殺されるシーンになると席を外していたように、ずっとママの死を受けいれることを避けてきたマックスが、
ホラー映画のストーリーに入り込んだことを通して、ようやく正しいルートでママの死を受け入れ弔うことができる、
という文字にしてみれば簡単なストーリーなのだけれども、ホラー映画の手法を使いつつこの過程を丁寧に優しい視点で描いているという面白さがなんとも上手い。
そしてしっかり大号泣させてくる。マックスがナンシーへ向ける眼差しだけでグッと胸をうたれる。

そして伝説のナンシーのセクシーダンスのシーン。
当然思い起こされるのは、最期のふざけて笑い合ったドライブの場面。
ずっと綺麗で大好きなママの思い出は胸にしまって、自ら別れを告げるというこの作業を経て、やっとマックスはママの魂を手放すことができたのだと思う。
これぞまさにホラー映画にしか出来ない弔い方だと思う。

そのほかにも、B級ホラー映画あるある大会と化した中で、その愛すべき各キャラクター達に監督の温かい視線が注がれているのがよく分かる。

要するに、この映画大好きだ〜!!!!
おかわり〜〜!!!!
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