負けると弁護不足、勝てば国家の裏切り者、どちらに転んでも自身の名誉は傷つけられる中で正義を全うするフレデリック・エイキンが本当にかっこいい。
精悍で熱意に溢れ、検察側の証人を次々に追い込むシーンは大興奮です。
メアリーを救えなかった彼の無念を思うととても残念ですが、大統領までもが正義を見失うなかよく闘ったと賞賛の拍手を送りたいです。司法には見切りを付け活動の場を報道に移したのも実に彼らしい、どこまでもかっこいい人物です。
そのワシントン・ポストこそ後にウォーターゲート事件にて大統領を辞任に追い込むことになるのだから面白い運命です…。
フレデリック・エイキンをここまで勇敢な人物にできたのはまさに鬼才ジェームズ・マカヴォイだからこそ。その振り幅の広い演技力に毎回驚かされます。
