クソシン25

荒野の誓いのクソシン25のレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.8
クリスチャン・ベールの西部劇が目につき、鑑賞。「荒野の七人」な速打ち一撃必中な娯楽対決ガンアクションを期待してたら、、、アメリカのかかえる開拓という名の侵略と略奪殺戮、人種差別の闇のテーマを扱う、なかなかの重厚、骨太な人間群像西部劇。泥臭いリアルな銃撃アクション。大西部開拓時代終盤、大統領命令による護送任務につく、インディアン掃討作戦で名を馳せた大尉(クリスチャン・ベール)。護送は、病気で余命わずかな敵対していた大酋長イエローホーク(ウェス・ステューデ)とその家族を故郷に帰すこと。道中、インディアンに家族を皆殺しされた未亡人(ロザムンド・パイク)が加わる。3人の抱える思いが錯綜するニューメキシコ~コロラド~モンタナに渡るロードムービー!!さすが、クリスチャン・ベール、難しい役どころを見事に演じきってました。あとインディアンの大御所ウェス・ステューデは、自身のインディアン役の集大成となるような名演技。「過去を振り返るのは、よそう友よ」「前に進もう」「私の一部は、あなた共に死ぬ」で交わすシーンが、とても良かった。
ロザムンド・パイクも家族皆殺しあった未亡人の自我喪失演技、お見事でした。
「許されざる者」のトーンでいく「ダンス・ウィズ・ウルブス」と「プライベート・ライアン」かな?!なんのこっちゃ(笑) 両作品が響く人なら、きっと見応え、満足感ある作品かと。大作ヒューマンドラマの心地好い余韻感が残る感じもなお良し。最後の蒸気機関車シーンが染み入りました。
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