そーる

荒野の誓いのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

DVDにて鑑賞。
あれよこれよと豪華なキャストが出てくる本作は西部劇の中でもかなり戦時下での人間の性について掘り下げている映画。

主人公はたくさんの仲間をインディアンに殺された軍の大尉。
戦時下で20年間共に戦ってきた鬱病と診断された親友。
かつて同じ戦場にて戦うも、インディアンへの憎しみから虐殺を繰り返し収監された元兵士。
配属されたばかりの若い二等兵や、士官学校を出て徴兵された男。
インディアンの中でも蛮族と呼ばれる者たちに一家惨殺された未亡人。
そして、主人公のかつての宿敵のインディアンとその家族。

この登場人物達の設定だけでもう心が苦しい。
答えと終わりのない闘争と正義。守るべきもの。
護送する中で次々と行手を阻む敵や苦難、そうして見つけた赦し合う心。

生き残ったインディアンの子と未亡人を見送った後に汽車に乗り込むラストは主人公の不器用にも優しい心をまさしく体現しているようで良かった。
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