るな子

SHAME シェイムのるな子のレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
3.5
「愛なら毎晩ティッシュにくるんで捨てている」というキャッチコピーに惹かれて鑑賞。消えない炎がずっと揺らいでいるのを見ている気分でした。
あくまで個人的な価値観ですが、満たされないものを身体の繋がりで代用するというのは苦虫を噛み潰したような顔になります。「依存症」というくらいなのでそれが病気なのは分かります。自分自身も孤独で満たされない想いを感じたことはあるので主人公の気持ちは理解出来ているつもりです。しかし、そこでそういう選択に至るのは乱暴な言い方をすればただのクズだと感じました。
映像や音楽はしっとりとした雰囲気でとても綺麗です。特に自分にしては珍しく音楽が好きだなと思いました。
心に倦怠感に似た疲労を感じたい、そういったものに美を感じる、という方にオススメしたいです。
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