EnzoUkai

バッファロー’66のEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.0
今回のリバイバル。頭のlionesgateから始まるし、所々にノイズが入る。
調べてみても4kリマスターの文言を見つけることができない。やはり、おそらく数年前にBlu-rayが出てるからその時のデジタルに落とし込んだやつのようだ。

こういう書き出しをしたものの、実は金槌で頭をぶん殴られた気持ちになってる。
ここ数年、4kリマスターの恩恵を受けまくってて、旧作の名作群の再上映に足繁く通っては狂喜してる。もう新作なんか要らねぇと言わんばかりの気分になる時も多い。なんせともすればオリジナルよりも画像も音も良くなってることも多い。名だたる天才たちが残した作品がオンタイムで繰り出される情報量が多い作品たちと肩を並べるクオリティで見られるわけだし、もう科学技術万歳と叫びまくってる自分がいた。
しかし、今日見たこのスモーキーな画質。不安定なレベルの音質。

なんなん!?!?

愛すべき映画は20年前と変わらぬ姿でそこにあり、自分自身の20年前の時間が手に取る様に蘇ってきた。

もともと、カメラがとにかく良くて、様々なレンズを使い分けた画質に統一感は無かった。場面場面の照明も素晴らしく、スチール写真を非常に意識した絵作りになってるから、オリジナル作品の状態をそのまま見せることが一番適してる作品なのかもしれない。
改めて、フィルムで撮ることの素晴らしさを思い知らされる。

結局、リマスターだろうがそうでなかろうが、名作たちが劇場にかけられるのなら可能な限り行った方が良いし、映画興行側ももっと旧作をどんどん小屋にかけて欲しい。


あ、ほとんど作品レビューになってない…
EnzoUkai

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