公開当時話題になった、くらいの知識しかない上にラブストーリーは好んで観る方じゃないから、正直期待ほぼゼロ状態で観に行ったんだけれども、、こういう展開、大好き、、、
作品に散りばめられたトイレを探すシーンは、主人公ビリーが感じる居場所のなさの比喩なのかな。
ビリーの優しさゆえの弱さが漏れ出る彼の台詞1つ1つに、こっちまでトキメキ倒した。
その中でも、「生きられない」っていう台詞には思わず涙。好意と憧れをもっていた女性が他の人を愛していると知った瞬間の孤独感。私だったらあの瞬間、「自分を愛してくれる人はこの世にいないのか」とまで考えちゃいそうだけど、もしかしたらビリーもそう感じたんじゃないなかあ、とか。
きっと生きられる場所も愛してくれる人も探せばどこかに存在するはずなんだけど、不器用な彼にはとても難しい。
計画をやめてグーンに電話をかけ直した際のビリーのはしゃぎようからは、彼の純粋さがひしひしと伝わってきた。ビリーとレイラ、互いの愛に気づいた2人のこれからを観てる側に託す終わり方も良かったなと。
抱きしめたくなるような一作だった。