⚠️ネタバレあり⚠️
何回観ても、終盤がすばらしい。モーテルで想いを通わす2人。ベッドの上でちょっとキスして、そこから性的な展開になるのでじはなく、レイラの腕の中で丸くなって眠るビリー。まるで子どもみたいな触れあいだけど、それこそビリーがいちばん求めてたものなんだろうと思う。眠るビリーの表情が、レイラの体で隠れてこちらがわには見えないのが、また粋。
そのあと目覚めて、レイラとぽつぽつと会話を交わすときのビリーの表情も良い。これまでの彼とは違う、静かな強さがあって、ほんとうにヴィンセント・ギャロのキャラ作りにうならされる。
そして自分の心を傷つけた存在たちを許すでも復讐するでもなく、ただレイラと一緒にいることを選ぶビリーがカッコいい。静かな映画だけど、主人公が序盤とはまったく違う世界にたどりつく、壮大な感動のある物語だと思う。〈鑑賞4回目・2023/11/14〉
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私のオールタイムベストに入る作品。恋愛映画は苦手だけど、この作品はぶっちぎりで好き。どこで止めても絵になる映像と、ちょっとハードで優しい物語が、怖いぐらい絶妙に混ざってる。言葉で多くを説明しないのにキャラクターたちの気持ちが痛いほど伝わってきて、3回目の鑑賞なのに息をつめて観てしまった。
ギャロがこだわったという画面の色がステキだし、ちょっと荒い映像もツボ。なんか、深夜に体育座りしながらザラついた音のラジオを聴いてる感じというか、世界にこの映画と私だけになったような気持ちになる。
これから先、なにかに閉じこもって回復したくなったときにまた観よう。〈鑑賞3回目・2021/07/27〉
※コメント欄で好きなシーンのネタバレ
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〈鑑賞2回目・2018/02/28〉
〈鑑賞1回目・2015/07/30〉