はるこ

バッファロー’66のはるこのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.8
すっごい面白かった。

事前情報なしでジャケ写がカッコよくて何となく観にいったけど、いい意味で裏切られた。

まずクレジットタイトルのセンスが最高でオープニングから一気に掴まれた。

ヴィンセント・ギャロのあの全てを見透かすような色素の薄い瞳がたまらなく好き。クリスティーナ・リッチのマシュマロボディは同じ女性から見てもなんかこうグッとくるものがある…!
途中からビリーのジャケット着てるのがまたポイント高い👍

刑期を終え出所したビリーは、立ち寄ったダンススクールの生徒であるレイラを誘拐し彼女に妻を演じろと脅す。そんなビリーには更なる目的があった。

てっきりビリーは極悪非道な犯罪者だと思っていたけど、めちゃくちゃ不器用なだけで誰よりも純粋で優しい心の持ち主だった。最初は戸惑うレイラだったけどだんだん彼に興味を抱いていく。

母性本能がくすぐられるとはこういう事なのだろうか、これは守ってあげたくなる…
あのベッドシーンが全てを物語ってるよね。

アメフトマニアのちょっと抜けてるママと怒鳴り癖のあるパパをどっちもよく引き継いでるね。
電話中の友達のだらしない体を見せられる謎の時間笑
絶対タバコ吸うだろって見た目なのに絶対禁煙選ぶのかわいい😊
外見と内面の不一致に魅力を感じる点はどことなく「LEON」を彷彿とさせる。

そしてラストのあの緊張感、YESのHeart of the sanriseはまじで痺れた。

人の優しさに触れたらその幸せな気持ちを周りの人にも分けてあげたくなるね。

観た後にこの映画のジャケ写見たらなんかほっこりする☺️

まさかこんなにあったかい気持ちになるとは思わなかった。

とても不思議な作品でした。
はるこ

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