sakaki

バッファロー’66のsakakiのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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 自分も他人も傷つけようとしてたビリーが、自分も他人も愛することに決めたのが良かった。モテない男の本質を表現してきってたと思う。
 過去の経験によって嘘をついて他人に気に入られる方法は知ってるけど、それは本当に好かれてることじゃないってことを理解するようになる。そして今度は人嫌いになって、本心だけで行動するようになり、その自分を好きになってくれる人だけを信用するようになるんだろう。でもその2つの相反する行動によって、本当の自分がわからなくなり、誰にも信用を置けなくなっていく。
 そんな感覚を理解してくれることがモテない男にとって何よりも嬉しくて、信用するに値することなんだと思う。
 ビリーのように30年ぶりのバッファローの優勝みたいな奇跡の出会いなんてないだろうけど、まだ夢見ててもいいのかもしれない。
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