SetoKC

バッファロー’66のSetoKCのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.8
見てよかった
映像の色味や時代を感じるファッション、音楽の使い方、独創性の光るカット割りや演出に印象に残るシーンの数々がとてもよかった
特に家族との食事シーンでのカット割りがすごく上手くて家庭内の不和がより強調されてた
内容は冒頭のぶっ飛び具合がやばいけど素晴らしいものになってた
主人公ビリーは冒頭から親に嘘を吐きまくるわ、近くにいた女を拉致するわ、小便ができないからキレ散らかすわ、命令口調というヤバさ満載の男として描かれているが物語が進むにつれて根が優しい男であり、ただ愛を欲しているだけのなよなよ拗らせナード野郎なだけというのが明るみになる
このキャラクター像があまりにも自分に刺さった
あんなにも怒鳴ってた母には手紙や写真を送ってくれって頼んでるし、拉致した女にかつて好きだった女の名前付けるし、なんなら当時は好きな女にずっと夢中だったというのが共感性が高すぎた
それに終わり方がとてもよかった
胸がとてもスカッとした
とても良い映画に巡り会えた
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