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バッファロー’66のERIのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.1
2021年1月劇場再上映、ホワイトシネクイントさんにて観てきました。改めてみたら忘れてるシーンもあってビリーブラウンの紹介から始まるオープニングも大好きだった。

前編カメラワークも挑戦的で抜群のセンスで、好きの連続でした。ラストは何度見てもいいな。

親友の”ロッキー”に、やっぱりロッカーの中はあげない。スコットいい奴そうだったし。「女の子に出会ったんだ」からの、ラージサイズのココアとハート型のクッキー、ご機嫌に帰るビリーがもう可愛すぎて。なんでロマンチックなの。

ブルーのアイシャドーのクリスティーナ・リッチ、1億満点やったよ(大声)
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友だちからDVDを借りてみました。これで3回目かな?観たの。観れば観るほど、愛おしくなるロマンチックな作品です。独特なオーラを放つヴィンセント・ギャロの監督処女長編映画です。個性的な俳優であり、モデルであり、ミュージシャンでもある、そして画家・写真家、バイクレーサーとしても優れた人。素敵すぎるねんてば。

今回の映画では、脚本・監督・主演・音楽の全てをギャロ自身が手がけた自伝的映画とも言われています。物語は、1966年にNYのバッファローで生まれたビリーが、5年ぶりに刑務所から釈放される。その釈放された一日を描く。

彼は小さな頃から、ママは何よりもフットボールに夢中で、パパはいつも怒りっぽい。自分の事を誰も気にかけてくれなくて、愛されていないと感じている。いつもタイミングが合わなくてついていない。そんな自分に押しつぶされそうになっているの。

実刑中、ママには仕事で遠くに行っているから会えないと嘘をつき、結婚してるとホラを吹く。釈放された日に電話しても、やっぱりママはフットボールに夢中で、5年ぶりに会えるのに大切にしてもらえないビリーは、勢い余って「妻を連れて行く」と言ってしまう。そんな時たまたま出会った一人の少女レイラを連れて家に戻る所から、二人の奇妙なラブ・ストーリーが始まる。


クリスティーナ・リッチがとびっきり可愛くて、ビリーは自分に自信がないからいつも嘘をつくし、周りの人間にイライラしている。そんな彼やのに、レイラは彼のもっと奥の臆病で繊細で一途な部分を、ちゃんと見つけて愛を与える。初めて自分が求められて、愛されることを知った彼が、最後に出す答えは。。。

音楽もほんまいいし、素敵なシーンがいっぱい。二人のあまり多くない会話もいい。最後のモーテルのシーンがとっても好き。がちがちに固まったまま、レイラの隣で眠るビリーが可愛いし、キスシーンもキュート。そして何より、子供みたいに胸にうずくまる所が可愛くて仕方ない。

人は変われる。愛を知れば知るほど。
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