千年女優のkugutsuのレビュー・感想・評価

回想の中で現実と作品が入り混じり、一体これはどちらの話なのだろうと
いつしか千代子は、恋に恋し、彼の幻影を追い続ける
それはやがて、彼女が女優であり続けるための、自身を女優として生かすための装置となる
彼を追い続けるというストーリーこそが彼女に女優としてのアイデンティティを確立させる
そもそも絵描きの彼なんてものは、千代子が自身の道を拓くために創り出した存在なのかもしれない