千年女優の作品情報・感想・評価

「千年女優」に投稿された感想・評価

るみ

るみの感想・評価

4.0
・考察しがいがありすぎる一回じゃもったいない
・世界観!!
・映画に生きるとは的な
・目を離した隙に誰やコレ状態になるので決してお菓子作りをしながら見てはいけない……
女優に魂を売った1人の女性の物語。
色んな映画のオマージュが隠れていてそれが一番見応えがあった。
すごく面白いし、女優の時の彼女と現実の彼女の人生の差が細かいところで感じ取ることができたと感じたい、、。何度か観てみたいなって思いました。

というのもこれを何も考えずに観たら、彼女が多分ただ男の人を女優として成長しながら追っていくだけに見えてしまうと思う、、。人によっては淡白なものに感じてしまう気がする。

アニメーションはすごい。今敏のアニメは毎回ビックリする。
Mika

Mikaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最後のセリフ、千代子の恋愛観だと思って聞いたら衝撃的だった。

初めはそう思ってた。

しかし考察サイトも読んで、今監督のインタビューも読んで、何回か観たら、鍵の君は実在する男性じゃないのではないかと。

男性を追いかける、そんな単純な話ではないのかもしれない。白いキャンバスに多彩な色を出す為の鍵。憧れた絵を描きたいけど、それは見たことはない。悩んで苦しんで、時には鍵を無くして。

あのセリフは千代子の女優としての人生観ではと思って観たら、すごく感動した。
パプリカと妄想代理人を見たことがあってからの千年女優だったので、味付けあっさり目、な感じがしたけど、いつでもずっと動いているリズム感が心地よい〜。
みんなずっと走ってる。

主人公と主人公をいびり続ける女性の関係が、原節子と杉村春子っぽいなと思ったら、原節子も主人公のイメージに重ねられてたみたい。
現実と幻想とが織り混ざった美しい世界で初恋の人を追いかけて行く千代子はとてもいい。
ただちょっと話が弱いような気もする。
でもラストの宇宙とか物語の壮大さというかそういうのは良かった
YangYang

YangYangの感想・評価

4.0
もしこれが単なるラブストーリーだったら、千代子よさっさと歯を磨いて寝ろと思うのだが、、もしこれが今敏監督の芸術への執着だったら、「走れメロス」並には泣ける気がするな!
へい

へいの感想・評価

5.0
現実と映画が混ざり合って、時代を超えて初恋の相手を追い続ける、人生をかけて。

アニメの美しさで持っていかれる。特に明治時代の絵に合わせて、人が動いているアニメが凄かった。

ゲンヤさんが尽くしても尽くしても、忘れられて嫌だったなぁ。

彼女のことを思うからこそ、真実を伝えない姿とか良かったなぁ。
嘘だとしても、彼女に幸せでいて欲しいと思う気持ちが強い。
Qちゃん

Qちゃんの感想・評価

3.3
千代子のひたむきな想いが、回想と現在、映画の世界が入り乱れる中で描かれ、とても綺麗だった。なんだか展開が一本調子でベタだと思ってしまったりもしたが、最後のセリフで、ようやく彼女の人間らしさを感じたかもしれない。

ちょっと恩田陸の「ライオンハート」思い出した。
yucky88

yucky88の感想・評価

4.8
これを超えるアニメ映画芸術は他にはない気がします。。これからもきっと。
★ 時を超えて、嫋やかに紅一輪

虚構なのか、現実なのか。
線上をゆらりゆらりと揺蕩いながら、一人の女性の“想い”を描いた作品。初見ながらに既視感が強い作品でした。

何しろ、筒井康隆先生の作風に似ているのです。いわゆるひとつの“メタフィクション”というやつですな。

確かに今監督は本作以降に『パプリカ』を作り上げていますからね。それを考えると、筒井康隆先生の愛読者だったのは確実(ウィキペディアで補完しましたが『パプリカ』の代わりに作ったのが本作だとか…なるほど)。

ただ、現実と虚構の境界線に観客を引き摺り込むためには、共感しやすい主人公であることが必要。はたして《藤原千代子》に心を寄せることが出来るのか…というと、正直なところ、かなり微妙なのです。

特に“想い人”の描き方があまりにもあっさりとしているので、何故に“彼女が想い続けるのか”がラスト直前まで解りませんでした。やっぱり、情念はドロドロでグチャグチャだからこそ情念。カジュアルでサラサラな思慕は歴史の激流に飲み込まれるのがオチだと思います。

だから、本作は物語を楽しむのではなく。
美麗な映像を楽しむ作品…なのでしょうね。
“千年”と称するように、武家が支配する時代からロケットに乗る未来まで、様々な映画を模した場面を堪能すれば良いのでしょう。昔の邦画が好きな人ならば沁みる部分もあると推測します。

まあ、そんなわけで。
前評判の高さに期待し過ぎたのか…個人的には微妙でしたが、本作が公開されたのは2002年。それを考えると、精緻な映像は驚嘆に値しますし、監督の功績がアニメの隆盛を招いた…というのは、過言ではないと思いました。
>|