なつき

千年女優のなつきのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
4.5
\よっ!今敏節!/

パプリカから始まった今敏フィーバーに乗り、我的今敏、2作品目。
なんならパプリカよりも好きかもしれない。

突然姿を消した千年女優、千代子のドキュメンタリー制作のためにインタビューに訪れた男(名前忘れた)
鍵を軸として、千代子の半生を振り返っていく。この振り返り方が、なんとも今敏らしい。ちょっと言葉では言い表せないけど、あの、目を離したら置いて行かれてしまいそうな、世界の作り方がすっごく好みだった。
場面の切り替わり方とかパプリカの夢の移り変わりにちょっと似てて、監督の作品作りの特徴を感じたな。
そしてなんと言ってもこのちょっと摩訶不思議な世界観を作り出しているのが間違いなく音楽。
マエストロ・モリコーネも言ってたけど、音楽が世界を作ると言っても過言ではないからね。
この昭和チックな作風にデジタルっぽい音楽がかかるだけでがらっと世界観が変わる。
私ならこういう音楽をつけるんだけどな、てところでド癖の強い世界観ミュージックをぶっ込んで。それが観るものを世界に引き込んでいるんだろうなあ。
天才だなあ。


\だってあたし、あの人を追いかけてるあたしが好きなんだもん/


一生の恋に一生の恋をしてしまった、
なるほど、痺れるなあ

(2023/4/14 飛行機)
なつき

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