茶番

千年女優の茶番のネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

パプリカとか妄想代理人のレベルを前提に見てみたらだいぶ分かりやすくて良かった印象。
千代子に心酔している源さんと常に一歩離れた視点で見ている恭二の掛け合いも笑いを誘う。
過去に出演した作品で千代子の半生を追体験しつつ、鍵の君がどうなったのかを追っていくという構成。
世界観が移り変わって行くので最初のあたりは話がどうなったのか少し戸惑ったが次第に慣れた。

傷面の男の顛末だけを見ても人間の一生を感じさせる厚みがあるし、千代子と鍵の君の関係性を各作品時代での関係にうまく置き換えていて面白い。
今監督作品といえばの平沢音楽も今作品は特に良いものに感じられた。
アニメーションのレベルも非常に高く、今見ても美しく丁寧に作られていると思ったし、雪に滑る場面は雪国生まれの自分が見てもリアルだった。
個人的には小野坂昌也の声が一瞬で分かってずっと面白かった。

絵を描いた壁だけが残ったのも何ともロマン。

考察すべき点として挙げるとすれば地震と鍵と老婆だろうか。
茶番

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