【感想】
主人公の千代子が初恋の謎男を追いかける話、を振り返る話。周りの理解が得られない恋という古典的なロミジュリ形式をとりながらも20年以上前の映画にも関わらず仮想現実に通じる絵作りがセンスバツグン。
トータルで見ると面白かった。序盤は設定がつかめず、その後もカオスな展開が続き、置いて行かれてしまったが、中盤から後半にかけては登場人物の想いや背景が理解できて物語を楽しめた。
異なる時代のコスチュームに身を包み、想いを寄せる人物に向かって走る千代子の姿が印象的。特に北海道に向かうシーンでは細かくカットが切り替わり、様々な姿の千代子が現れる映像には今敏らしさを感じ見応えあり。
平沢進の独特な世界観の音楽が非現実的な映像を強調していてグッド。エンディングの曲もザ平沢進で良き。
【想い出】
隣の人の鼻息が終始うるさかった。