あでゅ

千年女優のあでゅのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
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一人の女優の人生を、出演作を振り返りながら(インタビュアーがその世界に溶け込みながら)語っていく一作。特に説明もなく映画の世界にインタビュアーとカメラマンが放り込まれるが、シームレスに進んでいく演出がすごい。少女期~老年期の女性の描きわけもすごい。同じ女性の声を、時期によって3人の声優さんが演じている。後半の畳みかけるような虚構(映画)・現実・遠い過去・近い過去・現在の姿を「走る」という映像で繋いでいく。俯瞰してみると、一人の女性の一生というミニマムな話なのに、作品としてのこじんまりさを感じない。切ない最後なのか…と思ったが、最後の一言で胸がすいた。
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