bluemercenary

コクリコ坂からのbluemercenaryのレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
3.4
二つのストーリー
港を見下ろす丘で、毎朝航海の信号旗を揚げる海。
朝鮮戦争時に海難事故で亡くなった父親への想いもあっての行為。
これが俊との出会い、更なる物語へと繋がる。

もう一つは学園闘争。
老朽化したカルチェラタンの存続を掛けて、学園は二分され理論闘争が展開される。
俊はカルチェラタン存続派の行動派で論客。

団塊世代の皆さんが想い出ポロポロ的なストーリーをバブル世代が描いた訳です。
製作者(監督)に、この時代に対する思い入れが有るかどうか解りません。
この時代特有の濃密な時間。
そのノスタルジーを回帰させるほどの感動は感じられなかったかなと。

この時代にこだわって本読んだり、映像観たりしてる人間としては
討論会の場面は面白かったっすよ。
いつの時代も、理論武装した童貞クンたちはこんなもんだろ(笑)。

海と俊の成り行きは、これでいいかな。
ストーリー、その展開の薄っぺらさには目を瞑っても。
だって、こんな感じの恋愛が無難でしょ。
純粋でいいじゃん。

ジブリ作品ということで賛否両論凄まじいですけど
ジブリ作品を劇場で観たの初めての俺様的には、まぁ納得です。
bluemercenary

bluemercenary