パエリア太郎

コクリコ坂からのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
4.1
好きです。
やや単調だし、この映画の青春恋愛要素にそこまで惹き込まれなかったからか
真実がどうこうなんて事には興味も薄く、そんなひっぱるなよ!なんて思ってしまう気持ちも有った物の
真っ直ぐな登場人物全員を好きになってしまう、清らかさと正しさ、懐かしげな雰囲気につられ、応援する気持ちで最後まで惹き込まれました。

この映画が印象的な体験になったのは
映画館で主人公の母の「会いたいわ」の一言に唐突に泣かされました。
一緒に見に行った、当時めちゃくちゃギャル、文字通りギャル、ギャルを体現した様なギャル、そんな風貌の女性が「何故、泣いてるのか意味がわからない。そんなの当たり前じゃん。」と発した一言がガツンときました。

それが普通の感覚では無いのかもしれませんが
この映画の白眉だと感じた、どう言葉にしたらいいか分からないですが、そんじょそこらに転がりまくってるドラマや映画でよく見る男女感なんて超越した愛情。その部分に気持ちを揺さぶられたのに、そんな女としての、純としか言い様が無い愛情は、もしかしたら女性には当たり前に備わっているのかもしれない、少なくとも今隣にいる人は備えてる、というリスペクト!!
パエリア太郎

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