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コクリコ坂からのlaのレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
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いつかの金ローを視聴。
「朝ごはんの歌」が好きなので、見ました笑
冒頭からこの歌で、メルちゃんのキャピつかない静かな可愛らしさをしっかり植え付けるシーン。最高か!

東京五輪の前年1963年の「日常」を描いた作品。まだ戦争の記憶が新しい人々を描いていることがなぜかはっきり伝わってくる、さりげなく/シャキッと/厳かな雰囲気が背骨にありました。

ジブリ映画は非日常の世界観を楽しむものが多いけど、日常からの学びがある本作の様なスタイルもすてき。公開当時は震災のあった2011年で、日常の大切さを噛み締めさせられた時期でもありました。

「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか。人が生きて、死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか!」
主人公達の父は、いわゆる”語られない戦後史”の中で亡くなっていったらしい。前進するためには、過去を正しく認識することが必要(風間とメルのように)というメッセージが、日常を描く後ろ側にうっすらと描かれていたように感じました。あと10年位生きないと、深みが分からない映画かもしれないなあ。

最後はどう前進するのかわからないけれど、
未来に期待を持ったメルちゃんで終わり。過去の人のために旗を上げてた子が、未来にほんのりワクワクして旗を上げるようになる。シンプルだけどめちゃ綺麗な構成だなあ。
メルちゃん必ず幸せになってほしい!!
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