このレビューはネタバレを含みます
森山未来さん演じる青年が自転車で旅に出た際、とある交通事故に遭遇したところから物語はスタートします。生きる事に希望を見出せないセイジとそこに集う必死で今を生き抜くお客さん達。それぞれの葛藤が大自然を通してナチュラルに描かれます。ある事件がこの作品を急加速させますが、良くも悪くも映画という限られた時間の中なので多少の焦燥感は否めませんが、内容の濃い作品だと感じました。伊勢谷監督がこだわってキャスティングしたというだけあって、超豪華俳優揃いですが上手く個性が調和していたように思います。悲しくもあり、明日の自分をどこか肯定してくれそうなそんな作品。