過去を逃れての西東京のレビュー・感想・評価

話の筋追えなくたって大人が嘘ついたり嘘つかれたりして右往左往するのを見てるだけで最高に面白いんだから、状況を把握しているのは登場人物だけでも十分。男も女も煙草スパスパして騙しあって殺し合って、最後に残るのは粋な優しさ。痺れる。
常に落ち着いてる気怠げなロバート・ミッチャムに呪いみたいに人が死ぬジェーン・グリアの魅力は勿論だけど、聴覚障害者の少年の存在とラストがこの映画を特別にしてる。