RyoInao

亀虫のRyoInaoのレビュー・感想・評価

亀虫(2003年製作の映画)
4.7
言葉選びのセンスが素晴らしい。嫌味がない、愚痴。世相を切っているのか、ただふざけているだけなのか。うーん、とりあえずくだらなさが心地よいです。
谷崎潤一郎が書き言葉においても音読時のリズムの重要性を説いていましたが、そもそも音読を想定した脚本においてはなおさら音楽的美しさが必要で。この作品、皮肉ともジョークとも真剣な告白とも取れる台詞回し。そんな言葉の氾濫が、音楽的にも優れているから、気持ちいい。
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