笑えるところも多いけど、家の隙間の暗闇を見るような怖さがあった。ゴミ箱にガンガン叩きつけて生ゴミを捨てるところとか椅子やテレビの配置、湯船にたまった水、夕暮れに淡々とひとりで料理、そういった日常生活…
>>続きを読む亀虫(たかお)の身近な人たちの日常を移したオムニバス。亀虫はこの物語の主人公ではない。
1つ目の物語で、不気味な亀虫の登場。主人公(かーくん)夫婦の歪んだ夫婦喧嘩•夫婦生活が面白くて、今後の展開に…
なんなんだこれは。
犬が部屋にいることが面白い。
別にいたっておかしいことではない。とびきり変な登場をするわけでもない。ただ普通に犬が部屋にいただけでクスリとしてしまう。さらに洗濯物が犬の頭にパサ…
このつかみどころのなさ。テーマやメッセージに還元できないが故に、後に残る。饒舌なナレーションが印象的。お気に入りは、
「歴史は名前を変えて繰り返す。第一次世界大戦、第二次世界大戦‥‥、第八次世界大戦…
言葉選びのセンスが素晴らしい。嫌味がない、愚痴。世相を切っているのか、ただふざけているだけなのか。うーん、とりあえずくだらなさが心地よいです。
谷崎潤一郎が書き言葉においても音読時のリズムの重要性を…