【第77回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
1996年に射殺され亡くなったラッパー、2パックのドキュメンタリー。MTVが制作をつとめた。
すごくMTVっぽい。フッテージをふんだんに使い、畳み掛けるように情報を入れていくスタイル。
スパイク・リーみたいな劇映画ならいいけどドキュメンタリーでこれをやられると情報量に追いつけなくて忙しい。
2パックという人自身のことも東西抗争みたいなことも全然知らなかったのであんまり興味が持てず。「そんなこともあったのか」って感じ。
この人自身もまあ貧困から成り上がって社会問題を大きく取り上げたラッパーとしては重要なのだろう。
でもラッパーでそういう人はけっこういる気がするし、音楽界や芸能界において彼がどういう立ち位置でどんな功績を残したのかをもう少し腰を落ち着けて分析してほしかった。
まあこの時代だからだけど女性軽視発言が多く、今なら絶対評価されないタイプの作品だなとは思う。