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ダウト 〜偽りの代償〜の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダウト 〜偽りの代償〜(2009年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
テレビレポーターのCJ・ニコラスは敏腕検事のハンターが証拠捏造していると睨み、自ら犯人のフリをしてハンターが証拠を捏造していることを証明しようとする。しかし、その企みがハンターに気づかれて、ハンターはCJを犯人に仕立て上げて有罪に持ち込む。

◆感想◆
野心溢れるテレビレポーターが敏腕検事を罠にはめて有名になろうとしたところ、逆に検事に罠にはめられてしまう姿を描いた作品であり、レポーターの野心と検事の狡猾さが上手く絡み合っていました。

主人公のCJ・ニコラス(ジェシー・メトカーフ)は上昇志向が強く、大きな話題をさらって有名になろうと企みます。そのターゲットとして敏腕検事で政治家デビューが噂されるハンター(マイケル・ダグラス)を選ぶのですが、どう見てもマイケル・ダグラスの格が違い過ぎて、CJが失敗する雰囲気しかなかったです。

本作はハンター検事について彼の心情などの内面的な部分について描写が少なく、その点で最後まで脇役という感じでした。もっとハンターの心情が伝わってくれば、主人公と同格のキャラクターとして活躍できたと思うので、少し残念に思いました。

ストーリーが進み、CJがハンターにより刑務所に送られてからはCJの彼女でハンターの部下であるエラ(アンバー・タンブリン)がCJに代わり、ハンターの証拠捏造の有無を追う役割を担います。エラが次第にハンターに疑われ始めるところから緊迫感のある展開が続いて面白かったです。

ラストは「やっぱりか」という感じでした。どうも感情移入できないキャラクターだったんです。

普通に面白かったと思いますが、印象の薄い作品になりそうです。

鑑賞日:2024年2月13日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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