往年のスターがズラッと顔を揃えた怪談ホラーの逸品ですね。初見は確か日曜洋画劇場だったと記憶しています。まさか80年代になってフレッド・アステア、ダグラス・フェアバンクス・Ｊｒ、メルビン・ダグラス、ジョン・ハウスマンが共演を果たす映画が登場するとは、淀川長治さんも驚いたでしょうね。
しかし本作はこの四人が善良な人間として登場する物語ではありません。過去に犯した過ちの復讐を受ける因果応報の物語です。
ホラーと言っても派手な演出は控えめで、落ち着いてじっくり腰の座った展開が魅力ですね。本来はもう少し派手なスプラッタ描写もあったそうですが、スタジオの要求でカットされてしまったそうです。特殊メイクをディック・スミスが担当しているだけに勿体ない事をしましたね。
それでも腐敗した女の特殊メイクなどは凄い迫力で流石のクオリティです。この特殊メイクのダミーヘッドは自身のワークショップで教材として長年使っていたそうです。
