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眠るパリのchiyoのレビュー・感想・評価

眠るパリ(1923年製作の映画)
4.0
2020/8/28
ルネ・クレールの監督デビュー作。短編のサイレント映画ではあるものの、物語がしっかりと成立しているので、いま観ても充分に楽しめる。何よりも、時間が止まったパリの人たちの描写がとにかく楽しい。そして、静止した人たちから色々と拝借してしまう、止まった時間の枠から漏れた人たちも。私的には、当時のパリの様子と、エッフェル塔の構造が見れただけでも収穫あり。が、そのエッフェル塔のほぼ最上部で、ドタバタと喧嘩したり足を投げ出したりするので、落ちるのではないかとハラハラしっぱなし。今から約100年前に作られた映画とは思えない完成度。
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