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八仙飯店之人肉饅頭のKHのネタバレレビュー・内容・結末

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

1986年にマカオで起きた"八仙飯店一家皆殺し事件"

1978年、香港で賭け麻雀の金銭トラブルから殺人を犯した男、ウォン・チーハンはマカオへ逃亡する。
マカオの八仙飯店にてバイトとして働くウォンだったがこの店でも賭け麻雀を行いイカサマで稼いでいく。
数年後、マカオの海岸でバラバラにされた人間の手足が見つかるっていうストーリー。

悪趣味映画として大体の割合で名前の上がるアンソニーウォン×ハーマン・ヤオの「スーパークレイジー極悪列伝」三部作。
その1本目が今作「八仙飯店之人肉饅頭」、題名でネタバレしているわけだが人を殺してその肉を饅頭にして客に食わせて処理している。
グロシーンとしては1993年の映画ということもあり今見ると人間の手足等作り物感が強くてそこまでではないと思ってしまったが、この映画をカルトムービー化させているは直接的描写のグロではなくて精神的にくるグロ描写なんじゃないかなと思った。
特に子供にも容赦なく手をかけるところや、女性の性器に割りばしの束を突き刺して抜き差しするシーンなど少し後に引きずりそうなシーンが多少ある、
あと人体を解体するシーンだけではなく警察の暴行尋問や留置所での可愛がり、自身の手首を切って大動脈を噛みちぎるなど目をそむけたくなるシーンもバリエーションに富んでいた。

しかし何と言ってもアンソニーウォンの目のひん剥きキチガイ演技が下手なホラー映画より怖かった。
最後の一家惨殺のシーンで一人だけ子供がテーブルの下に隠れているところをアンソニーウォンに見つかるときの目のひん剥きは、あれ子役はトラウマものだと思う。

あと、警察が無能すぎてというか緊張感なさ過ぎてバイオレンス過ぎないようにバランスをとっているのかもしれないが警察も応援したいとは思わず、終盤証言させるために睡眠妨害や首に水を注射するなどの所業で登場人物全員(被害者以外)レベルは違えどクズしかいなかったなって印象
KH

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